「おいもさん」は別格! 大阪の「さん」付けのルールの謎 

びば

2023年11月01日 21:37

大阪では、食べ物に「さん」を付けて呼ぶことがありますが、ルールとしては「お」で始まることでしょうか?

 「ちゃん」付けの「あめちゃん」「マロニーちゃん」は「お」が付きません。

 さん付けの「おいもさん」「お粥さん」「お豆さん」「お揚げさん」「お稲荷さん」には「お」が付きます。

 食べ物以外でも「お日さん」「お月さん」「お馬さん」「お猿さん」「おひなさん」「お寺さん」と「お」と「さん」はセットのように思えますが、神仏に関しては「えべっさん」「天神さん」「神さん」「仏さん」と「お」が付かないのです。ただ、お地蔵さんのように「お」と「さん」が付く場合もあります。

 また、「お」が付いても「さん」が付かないことが多いのも謎です。「お豆腐」「お米」「おにぎり」「お酒」「おうどん」「おそば」「お菓子」とキリが有りません。

 さらに大きなくくりでは「お野菜」と「お」を付けても、きゅうり、キャベツ、レンコンなど個々には「お」が付きません。なすびは「おなす」ということもありますが、「さん」は付きません。

 「お」も「さん」も付く野菜である「おいもさん」は別格なようですが、食べ物に「さん」を付けるルールをいろいろ考えて見ましたが、結局見当がつきません。

 さらに挨拶もさん付け!「おはようさん」「ごきげんさん」「おめでとうさん」「ありがとうさん」

 大阪の「さん」付け文化は奥が深い。





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